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高1・高2と保護者のための
総合型選抜 超入門

大学への入口は
「3つ」ある

「推薦か一般受験だけ」と思っている人へ。
最新データ(2025〜2027年度入試)で、
3つ目の扉をひらこう。

あなたが知っている入試は、いくつ?

入口①
一般選抜|学力試験の点数で勝負
共通テストや大学ごとの筆記試験の点数で合否が決まる、いちばん知られている入試です。
入口②
学校推薦型選抜|高校長の推薦で出願
「指定校制」と「公募制」があります。よく聞く「学内推薦」は、学校推薦型選抜の一部(主に指定校制)にすぎません。
入口③
総合型選抜|自分の意思で出願(旧AO入試)
志望理由書・活動の記録・面接などで、大学の「求める学生像」と合っているかを多面的に見る入試です。知らない人が多い「3つ目の扉」です。
出典:文部科学省「大学入学者選抜実施要項」の選抜区分(一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜)をもとに作成

ひと目でわかる!3つの入試のちがい

一般選抜 高校の推薦:不要
評定の条件:なし
主な評価:学力試験
合格したら:併願しやすい
出願の時期:試験は1月〜(共通テストの出願は9月中旬〜10月上旬)
学校推薦型
(指定校制)
高校の推薦:必要
評定の条件:あり(高め)
主な評価:調査書+面接
合格したら:入学が前提(専願)
出願の時期:11月〜
学校推薦型
(公募制)
高校の推薦:必要
評定の条件:あることが多い
主な評価:調査書+小論文・面接
合格したら:大学による
出願の時期:11月〜
総合型選抜 高校の推薦:多くは不要
評定の条件:大学による
主な評価:書類+面接+小論文など
合格したら:専願が多い(私立は併願可も)
出願の時期:9月〜

※一般的な傾向です。指定校の校内選考は高3の夏ごろ、総合型も夏前にエントリーや面談がある大学があります。必ず募集要項で確認してください。
【用語】専願=合格したら必ず入学する約束/併願=ほかの大学も受けられること/評定=通知表の成績(5段階)の平均/調査書=高校が作る成績などの書類/募集要項=大学が出す入試の案内
出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」、大学入試センター公表の共通テスト日程をもとに作成

高3の1年間に、3つの時期で挑戦できる

高3 春 【総合型】志望校の募集要項と「求める学生像」を確認(夏前にエントリーや面談がある大学も)
6月 【総合型】書類づくりを始める(志望理由書など)
7月 【総合型】書類づくり(志望理由書・活動の記録など)
8月 【総合型】書類の仕上げ・出願準備
9月 【総合型】出願・選考スタート(9月1日以降)
【一般選抜】共通テストの出願(9月中旬〜10月上旬)
10月 【総合型】選考(面接・小論文・プレゼンなど)
11月 【総合型】合格発表(11月1日以降)。12月以降も選考が続く大学あり
【学校推薦型】出願・選考スタート
12月 【学校推薦型】合格発表(12月1日以降)
1月 【一般選抜】共通テスト(試験)
2月 【一般選抜】大学ごとの個別試験
3月 【一般選抜】個別試験(後期日程など)
ポイント 早い時期に挑戦でき、結果しだいで次の入試へ進める
※日程は実施要項が定める最も早い目安。専願の入試もあり、実際の日程と併願の可否は大学ごとに募集要項で確認

データで見る、いまの大学入試

大学入学者の半分以上が「年内入試」

大学入学者100人のうち、総合型選抜19.5%、学校推薦型選抜34.1%、一般選抜46.3%
53.7% の大学入学者が「年内入試」(総合型+学校推薦型)で入学しています(2025年度)。
約5人に1人が総合型選抜で入学。総合型選抜19.5%(約12.7万人)、学校推薦型選抜34.1%(約22.1万人)、一般選抜46.3%(約30.0万人)。「推薦か一般か」ではなく、年内入試が半分を超える時代です。
出典:文部科学省「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」(2025年11月26日公表)ほか。53.7%は入学者数(総合型126,766人+学校推薦型221,415人/計648,430人)から算出。「年内入試」は通称で、共通テストを課す方式は発表が年明けのものもあります。

国立・公立・私立でこんなに違う

国立大学 総合型 7.7%|学校推薦型 12.7%|一般 79.6%
→ 年内入試 20.4%(5人に1人)
公立大学 総合型 6.0%|学校推薦型 26.9%|一般 67.1%
→ 年内入試 32.9%(3人に1人)
私立大学 総合型 22.8%|学校推薦型 38.8%|一般 38.3%
→ 年内入試 61.7%(6割超)
読み取り 私立は入学者の6割超が年内入試。国公立でも5人に1人〜3人に1人。
出典:文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」(2025年度入学者、2025年5月1日現在)をもとに作成。年内入試の割合は入学者数から算出しているため、各割合の合計と0.1ポイント異なる場合があります。

国公立大学でも、総合型選抜が当たり前に

2027年度入試で総合型選抜を実施する国公立大学は180大学中161大学(89.4%)
2027年度入試で総合型選抜を実施する国公立大学は、180大学中161大学(89.4%)。国立大学は81大学中75大学(92.6%)、公立大学は99大学中86大学(86.9%)です。
国公立志望でも、総合型選抜は「知っておくべき選択肢」です。東北大学は、将来すべての入試を総合型選抜へ移す方向性と報道されています(理事・副学長の発言。「2050年まで」も報道ベース)。
出典:文部科学省「令和9年度入学者選抜について」(2026年10月14日公表、2026年7月末現在)。2026年度入試分の調査から一般選抜の定義を国大協・公大協の基準に揃えたため総合型の数が増えており、2025年度入試以前とは単純比較できません/東北大学:PR TIMES(2026年7月27日)、ダイヤモンド・オンライン(2025年11月18日)。大学の公式発表ではありません。

総合型選抜で見られる5つのもの

大学は点数だけでなく、意欲や目的意識も多面的に見たいと考えています。
そのため総合型選抜では、大学の「求める学生像」(アドミッション・ポリシー)と、あなたが合っているかを見ます。
合否を分けるのは、「何を学びたいか」を自分の言葉で語れるかです。

志望理由書
志望理由書
なぜこの大学・学部で学びたいか
活動の記録
活動の記録
大きさより「深さ」
面接 2027〜原則必須
面接 2027年度入試〜原則必須
個人面接のほか、集団討論・プレゼン・口頭試問・オンラインなど
小論文・課題
小論文・課題
読んで考え、書く力
基礎学力
基礎学力
評定・学力テスト・英語資格など
出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(2026年5月27日通知)。評価方法の組み合わせは大学ごとに異なります。面接は既存の方式なら2029年度入試まで猶予あり

総合型選抜、ここが誤解されている

✕ 誤解:「すごい実績や受賞歴がないと無理」
◯ 実際は…
意欲や経験の「深さ」を重視する大学が多くあります(実績を重視する方式もあります)。
✕ 誤解:「学校の推薦がないと受けられない」
◯ 実際は…
自分の意思で出願できるものが多いです(条件は大学ごと)。
✕ 誤解:「成績が悪くても、楽に受かる」
◯ 実際は…
書類・面接などで多面的に評価されます。国立大学の総合型選抜では、合格したのは志願者のおよそ3人に1人です(2025年度)。
✕ 誤解:「国公立大学には関係ない」
◯ 実際は…
国公立大の約9割が実施しています。ただし国立の入学者に占める割合は7.7%と小さめです。
✕ 誤解:「一般受験の勉強とは両立できない」
◯ 実際は…
学力試験を課す総合型もあり、一般の勉強が生きます。英語資格(英検など)は、総合型でも一般選抜でも使える大学があります。
出典:文部科学省「令和9年度入学者選抜について」(2026年10月14日公表)、同「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」(国立の総合型:志願者27,119人・合格者8,386人・入学者7,714人)をもとに作成

「知らない」ことが、進路の不利になる

Aさん
(総合型を知らない)
高1:入試は推薦か一般だけと思う
高2:志望理由につながる記録がない
高3 春:初めて総合型を知る
高3 夏〜秋:準備が間に合わず、選択肢が減る
Bさん
(高1で3つの入口を知る)
高1:3つの入口を知る
高2:問いを持ち、活動を記録
高3 春:志望理由を書き、人に話す
高3 夏〜秋:3つの時期で挑戦できる
本質 入試の選択肢を知ることは、進路(キャリア)の選択肢を広げること。
※総合型の出願は高3の9月1日以降(文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」)。志望理由書や活動の記録の準備には時間がかかるため、早く知るほど選べる道が増えます(イメージ)。今の高2は2028年度入試、今の高1は2029年度入試を受ける学年です。日程やルールは毎年度の実施要項で決まるため、受験年度の情報を必ず確認してください。

高1・高2からできる、総合型選抜への4ステップ

STEP1 知る
知る
入試方式と大学の「求める学生像」を調べる。
あなたが受けるのは? 今の高2=2028年度入試/今の高1=2029年度入試
STEP2 問いを持つ
問いを持つ
「なぜ?」と思うテーマを3つ書き出す。
STEP3 動いて記録する
動いて記録する
探究・活動・大学見学の気づきを記録する。
STEP4 言葉にする
言葉にする
志望理由を書き、人に話して磨く。
高1・高2の「小さな記録」が、高3の志望理由書の材料になります。

今日からできる、はじめの一歩

ノートに自分の考えを書き出す高校生(イメージ)
【今週】気になる大学を1校だけ調べる
総合型選抜の募集要項と「求める学生像」を読んでみよう。
【今月】「なぜ?」を書き出す
興味のあることを3つ書き、それぞれ「なぜ?」を3回問う。
【毎日】定期テストを大切に
評定(成績)は高1から積み上がります。

キャリア探究塾で、いっしょに3つ目の扉をひらこう

オンラインで相談する高校生と保護者(イメージ)
今日のまとめ
01 大学への入口は3つ 一般・学校推薦型・総合型。学内推薦はその一部。
02 総合型は主流の一つ 入学者の約5人に1人。国公立の約9割が実施。
03 準備は高1・高2から 問いを持ち、動いて記録し、言葉にする。
「問い」さがしから、活動の記録、志望理由書、面接・小論文まで伴走します。
保護者の方へ 年内入試(総合型・学校推薦型)での入学は、いまや入学者の半数を超えています。総合型は「合格したら入学が前提(専願)」の入試も多いため、早めにご家庭で「なぜその分野を学びたいのか」を話題にしてみてください。
まずは、今の関心や進路の迷いをお聞かせください。
※数値・制度は2026年11月1日時点で確認できた公表資料にもとづきます。最新情報は各大学の募集要項で確認してください。